神秘の花・ジャカランダって何?【宮崎県日南市】
2018.03.14
©Shigehiro Kawatoko
日南には、日本で唯一、ジャカランダの群生林があるんです。ジャカランダの木は、はっと目を引くほど鮮やかな青紫色の花を咲かせますが、この花が見渡す限りに咲き誇っているとしたら? これはもう、実際に見に行ってみるしかありません!
いつが見ごろなの?
5月末から6月中旬にかけて、『道の駅なんごう』に隣接する『有用植物園』では、ジャカランダがいっせいに開花しはじめます。どこまでも青い海に映える、青紫色のジャカランダの花々は、日南を代表する景色のひとつ。毎年、開花時期にあわせて『ジャカランダまつり』も開催され、県の内外から集まった、多くの人々で賑わいます。
日南のジャカランダがすごいワケ
©Seishi Hayashi
人気の秘密は、何と言っても、ジャカランダが群生していること。植物園には、ジャカランダの森と呼ばれる、約300本のジャカランダが咲くエリアがあります。この森の中は、見渡す限り一面の青紫色の世界! この季節、ここにしかない、特別な景色です。「はじめて見て感動してから、毎年来るようになった」というリピーターの人もたくさんいるんですよ。
ジャカランダまつりの楽しみ方
©Shigehiro Kawatoko
植物園には、ジャカランダの森の他に、約50本が群生するジャカランダの谷や、新しく約400本のジャカランダの苗が植栽されたエリアもあります。広大な丘全体のあちこちに見どころが点在しているので、時間に余裕があれば、散策路をのんびり歩くのもおすすめです。祭りの期間中は、ジャカランダの苗の販売や、育て方教室のイベントもあります。
ところでジャカランダって?
©Seishi Hayashi
ジャカランダは南米が原産で、暑い気候と太陽の光が大好きな植物です。花が美しいことから、世界三大花木のひとつにも数えられます。ではこのジャカランダ、なぜ日南市にこんなにたくさんあるのでしょう? それは1964年、東京オリンピックの年、ブラジル宮崎県人会の人々が「宮崎の気候に合うのではないか」、「観光資源になるのではないか」と、種を持ち帰ったのがきっかけでした。この種から育てられた苗木が植栽され、その後1978年にはじめての開花! 以降、現在に至るまで、この地で研究と植栽が進められているんですね。
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ジャカランダまつり
- 開催場所:道の駅なんごう(宮崎県日南市南郷町贄波3220-24)、有用植物園
- 開催時期:5月中旬〜6月下旬(予定)
- 問い合わせ:0987-31-1134(日南市観光案内所)
- まつり期間中は、土日のみ臨時駐車場が開設、土日のみシャトルバスが運行されます。