花火もいいけど、やっぱり火まつり!【都井岬火まつり】

2018.03.14

©Shigehiro Kawatoko

串間の夏の終わりの風物詩といえば、『都井岬火まつり』です。大蛇に見立てた“柱松”めがけて、松明が飛び交うようすは、まさに圧巻の眺め。「話はよく聞くけど、まだ見たことない」という方、今年こそリアルを体験してみませんか?

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そもそも何のお祭りなの?

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都井岬火まつりには、こんな伝説があります。昔々、都井のあたりが、手つかずの大森林で、沼地も多く広がっていたころのこと。現在の都井神社の前に住みついた大蛇が人々を苦しめていました。この時、立ち上がったのが衛徳坊(えいとくぼう)という名僧で、火攻めで大蛇退治を決行することになりました。まずは、手に松明を持った村人たちが勢子(せこ)となり、四方八方から大蛇を岩穴に追いつめます。逃げ場を失った大蛇の口に、衛徳坊が松明を投げ入れ、呪文を唱えると……、大蛇は口から火焔のような血潮を吹き出して、ついに息絶えたのだそうです。

火まつりの見どころはここ!

この伝説の大蛇退治を今に伝えるとともに、十五夜の月に豊作を祝うのが都井の火まつりの起源といわれています。クライマックスは、全長約30メートルの神木・柱松(はしらまつ)に付けられた、“ツト”という的をめざして、勢子たちが一斉に松明を投げ入れるシーンです。このツトは、大蛇の口を表していて、松明が中に入ると、まるで大蛇の血潮のように花火が弾けます。

一緒にかけ声を出して盛り上がろう

©Shigehiro Kawatoko

勢子たちは、松明を投げる時に「トントコトッテ エイトクボウヤ」というかけ声を出しています。これは、「とうとう討ち取った  衛徳坊や」という意味なのだそう。伝説を知っていると、かけ声の意味もわかって、面白いですね。ツトに松明を命中させた勢子には、福が訪れるともいわれています。誰が入れるか? いつ入るのか? 観客もドキドキワクワクする瞬間です。一緒にかけ声を出して、盛り上がりましょう!

都井火まつりの楽しみ方

今年、第52回となる都井岬火まつりは、8月の24日(金)と25日(土)の2日間の開催が予定されています。松明が投げられる“柱松”は、両日とも20時〜ですが、16時からこの柱松の立ち上げ、その後はライブや地元の方々による太鼓演奏、踊りの披露などがあります。近隣の食堂やカフェの出店もあるので、余裕を持って到着して、お祭りの雰囲気を楽しむのがおすすめです。都井岬は、夕日の絶景スポットなので、日の入りの時刻(8月下旬は18時45分ごろ)を岬で過ごすのもいいですね。

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都井岬火まつり

  • 開催日:2018年8月24日(金)、25日(土)予定 ※荒天中止
  • 開催場所:都井岬・旧岬の駅前広場(宮崎県串間市大字大納)
  • 問い合わせ:0987-72-0479(串間市観光協会)

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